「冷蔵庫で冷えたボイルカニ、温かい状態で食べたいけれど、どうすればいい?」
結論から言うと、「電子レンジ」や「再ボイル(茹で直し)」は絶対に避けてください。 せっかくの高価なカニがパサパサになり、旨味もすべて逃げてしまいます。
ボイル済みのカニを、味を落とさずにホカホカにする唯一の正解は**「アルミホイルを使ったグリル焼き」**です。その具体的な手順と、失敗を防ぐための注意点を解説します。
1. なぜ「レンジ」と「茹で直し」はダメなのか?
多くの人がやりがちなこの2つがNGな理由を知っておくと、失敗を防げます。
- 電子レンジがNGな理由: カニの身に含まれる水分を一気に加熱し、外へ逃がしてしまいます。結果、身がゴムのように硬くなり、風味も飛んでしまいます。
- 茹で直しがNGな理由: 一度茹でられたカニの「旨味エキス」は、お湯に触れるとすぐに溶け出します。温まった頃には、味の抜けた「ダシガガラ」のような状態になってしまいます。
2. 【実践】旨味を閉じ込める「蒸し焼き」の手順
一度ボイルされたカニを温めるなら、魚焼きグリルまたはオーブントースターを使用します。ポイントは「焼く」のではなく、殻の中で「蒸す」状態を作ることです。
用意するもの
- アルミホイル
- 日本酒(または水)少々
具体的なステップ
- 室温に戻す(重要): 冷蔵庫から出してすぐ加熱すると、中心が温まる前に外側が焦げます。食べる30分前に冷蔵庫から出し、常温に近づけておきましょう。
- ホイルで包む: カニの脚をアルミホイルに乗せます。このとき、日本酒を数滴ふりかけるのが裏技です。酒の蒸気がカニの身をふっくらさせ、特有の臭みも消してくれます。
- 完全に密封して加熱: ホイルをしっかり閉じ、強火で加熱します。時間はグリルなら3〜5分、トースターなら5〜7分が目安です。
- 「グツグツ」という音を確認: アルミホイルの中で、カニの水分が沸騰して「チリチリ」「グツグツ」と音がしてきたら完成です。
3. さらに美味しく食べるための「プロの知恵」
カニを扱うプロ(料理店など)が冷たいまま出すのは、ボイル直後の余熱が取れたときが「身離れが良く、甘みが最も安定しているから」です。それでも温めて食べる場合は、以下の工夫でさらに価値が上がります。
- 「殻」を鍋として使う: もし脚を半分に割っている(ハーフポーション)場合は、身の方を上にして焼くと旨味がこぼれてしまいます。必ず**「殻を下」**にして、殻の中に溜まったエキスで身を煮込むように加熱してください。
- 焼きすぎは禁物: 殻が真っ黒に焦げるまで加熱すると、身が殻に張り付いて食べづらくなります。「香ばしい香りがしてきたな」と思ったら、余熱で火を通すくらいがベストです。
4. まとめ:ボイルカニ再加熱のチェックリスト
- × 電子レンジ: 身が縮んで台無しになる
- × 茹で直し: 旨味がすべてお湯に逃げる
- ◎ ホイル焼き: 自分のエキスで蒸し上げるのでジューシー
ボイルカニを温めるのは「二度目の調理」です。なるべく水分を逃さないよう、アルミホイルを味方につけて、届いた時以上の美味しさを引き出してみてください。


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